冬の話
リリー・シェンカーは様々なことに失望していた時期があった。
そんな時…リリーは車に乗って、どこか遠くへ目的地を決めずに走ることにした。
行き着いた先は知らない田舎町。
行くあてもなかったリリーは、ぶらりと目に留まったジーンズショップに立ち寄った。
ただただ、ぼぅっと棚に並べられたジーンズを眺めていた。
そうしていると店員の女の子が、どんなジーンズを探しているのかなど問いかけてきた。
買う気はなかった為、店員の問いかけには返事をしようとしなかった。
しかし、リリーは店内に流れる“bjork”の歌声が、ふと耳に入り反応した。
その反応に気付いた店員の女の子は、リリーに尋ねた。
「これ“bjork”ですよね。お聴きになるのですか?」
リリーはそこで初めて返事をした。
それをきっかけに、二人はよく聴く音楽の話などを始めた。
そのうち、その女の子もギターを弾くことが分かり、お互いに相手がどんなプレイをするのか興味を持った。
しかし、少しの間その町に滞在しようと思っていたリリーだが、ギターを持ってきていなかった。
そこで次の日、女の子の家に行き、ギターを弾くことになった。
二人は交互に演奏しながらお互いのプレイについて楽しく語り合った。
そして、その日からリリーは宿泊先からその女の子の家に通うという生活を続ける。
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ある日のこと。
女の子は今日もリリーはいつも通り自分の家に来ると思い待っていた。
しかし…、結局来なかった。
その日は、明日は来るだろうと思っていたが次の日も来なかった。
その次の日も…。
心配になり、リリーの宿泊先を訪ねてみた女の子。
リリーはもう居なかった。つまり、帰ってしまっていた…らしい。
…その日は初雪だった。
はっきりと何で突然何も言わず帰ってしまったのかは分からないけど、金銭的な問題もあったと思う。
この曲(「lily_schenkers_music7.mp3」をダウンロード )は、その町から帰ってきたリリーが作ったと思われる曲です。
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